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IPv4が繋がらないのにIPv6は繋がる原因と対処法|トラブル解決ガイド

IPv4が繋がらないのにIPv6は繋がる原因と対処法|トラブル解決ガイド

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IPv4が繋がらないのにIPv6だけ繋がる原因と対処法を解説。二重ルーターやIPv4 over IPv6の設定不備、DNS設定ミスなど主な原因を特定し、ルーター再起動やブリッジモード変更などの具体的な解決策を紹介します。

目次

IPv4だけが繋がらない現象とは

インターネットに接続しているはずなのに、一部のWebサイトやサービスにアクセスできないというトラブルに遭遇したことはないでしょうか。YouTubeやGoogleは問題なく表示されるのに、YahooやAmazonなど特定のサイトだけが開けない場合、その原因は「IPv4だけが繋がらない」状態である可能性があります。

近年、IPv6に対応したWebサイトやサービスが増えてきましたが、依然として多くのサービスはIPv4接続を前提として構築されています。そのため、IPv4接続に問題があると、インターネットを快適に利用できなくなってしまいます。本記事では、IPv4が繋がらずIPv6だけが繋がる現象の原因と、具体的な対処法について詳しく解説します。

よくある症状と見分け方

IPv4だけが繋がらない状態では、以下のような症状が発生します。

・GoogleやYouTube、Netflix、Facebookなど一部のサイトは閲覧できる
・YahooやAmazon、楽天市場など多くのサイトにアクセスできない
・オンラインゲームやVPNに接続できない
・メールの送受信ができない
・特定のアプリやサービスだけが動作しない

この症状を見分けるポイントは、IPv6に対応しているサイト(Google、YouTube、Netflix、Facebookなど)にはアクセスできるが、IPv6に対応していないサイトには接続できないという点です。

WindowsでIPv4の接続状況を確認するには、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「状態」から接続の詳細を確認できます。IPv4接続が「インターネットアクセスなし」と表示されている場合は、IPv4に問題が発生していることがわかります。

IPv4とIPv6の違いを簡単におさらい

IPv4とIPv6は、どちらもインターネット上で通信を行うためのプロトコル(通信規約)です。それぞれの特徴を理解しておくことで、トラブルの原因を把握しやすくなります。

IPv4は1981年に策定された従来型のプロトコルで、約43億個のIPアドレスを割り当てることができます。しかし、インターネットの普及により、IPv4アドレスは世界的に枯渇状態にあります。また、IPv4の標準的な接続方式であるPPPoE接続は、網終端装置(NTE)を経由するため、利用者が集中する時間帯には回線が混雑しやすいという特徴があります。

一方、IPv6は1998年に策定された次世代プロトコルで、事実上無限に近いIPアドレスを利用できます。IPv6ではIPoE接続という方式が利用可能で、PPPoE接続よりも通信経路が短く、混雑の影響を受けにくいという利点があります。

現在のインターネット環境では、IPv4とIPv6の両方が併用されており、どちらか一方に問題があると、アクセスできるサービスが限定されてしまいます。

IPv4が繋がらずIPv6は繋がる主な原因

IPv4だけが繋がらない原因は複数考えられます。ここでは、主な原因を6つに分けて解説します。原因を特定することで、適切な対処法を選択できるようになります。

二重ルーター(ルーター機能の競合)

IPv4だけが繋がらない原因として最も多いのが、二重ルーター状態です。二重ルーターとは、ネットワーク内に2台以上のルーターが存在し、それぞれがルーター機能を有効にしている状態を指します。

光回線を利用している場合、プロバイダから提供されるONU(光回線終端装置)やホームゲートウェイにルーター機能が内蔵されていることがあります。この状態で市販のWi-Fiルーターをルーターモードで接続すると、二重ルーター状態になってしまいます。

IPv6はルーターを経由せずに通信できるため、二重ルーター状態でも影響を受けにくいですが、IPv4は各ルーターでNAT(ネットワークアドレス変換)処理が行われるため、通信に問題が発生しやすくなります。

IPv4 over IPv6の設定不備

IPv4 over IPv6(v6プラス、transix、OCNバーチャルコネクトなど)を契約している場合、ルーターの設定が正しく行われていないとIPv4サイトにアクセスできなくなります。

IPv4 over IPv6は、IPv6ネットワーク上でIPv4通信を行うための技術です。この技術を利用するには、対応したルーターを使用し、正しい接続方式を設定する必要があります。

よくある設定ミスとしては、以下のようなケースがあります。

・ルーターがIPv4 over IPv6に対応していない
・ルーターの動作モード設定が間違っている
・以前のPPPoE設定情報が残っている
・ファームウェアが古く、IPv4 over IPv6に正しく対応できていない

プロバイダ側の障害・メンテナンス

インターネットサービスプロバイダ(ISP)側で障害が発生している場合や、メンテナンス作業中の場合も、IPv4だけが繋がらなくなることがあります。

IPv4とIPv6は通信経路が異なるため、IPv4網にトラブルが発生しても、IPv6は問題なく使えるケースがあります。特に夜間や早朝のメンテナンス時、あるいは地域的な障害発生時にこの現象が起こりやすいです。

プロバイダ側の問題の場合は、ユーザー側で解決することはできません。プロバイダの公式サイトやSNSで障害情報を確認し、復旧を待つ必要があります。

DNS設定の不具合

DNS(Domain Name System)は、Webサイトのドメイン名(例:www.example.com)をIPアドレスに変換する役割を持っています。IPv4用のDNSサーバーに問題があると、IPv4での名前解決ができず、接続が失敗します。

一方で、IPv6用のDNS(AAAAレコード)が正常に動作していれば、IPv6対応サイトにはアクセスできる状態になります。特に、プロバイダが提供するDNSサーバーに障害が発生している場合、この現象が起こりやすいです。

端末側のネットワーク設定ミス

パソコンやスマートフォンなど、端末側のネットワーク設定に問題があるケースも少なくありません。

WindowsやMacのネットワーク設定でIPv4機能が無効化されていたり、誤ったIPアドレスやサブネットマスクが手動で設定されていたりすると、IPv4通信ができなくなります。また、VPNソフトやセキュリティソフトがIPv4通信をブロックしているケースもあります。

回線の混雑(PPPoE接続の限界)

従来のIPv4接続(PPPoE方式)を利用している場合、回線が混雑している時間帯にIPv4だけが繋がりにくくなることがあります。

PPPoE接続では、網終端装置(NTE)を経由してインターネットに接続するため、夜間や休日など利用者が多い時間帯には、NTEがボトルネックとなり通信速度が低下したり、接続が不安定になったりします。

一方、IPv6のIPoE接続では、NTEを経由せずに通信できるため、混雑の影響を受けにくくなっています。そのため、同じ時間帯でもIPv6は繋がるがIPv4は繋がらない、という状況が発生することがあります。

IPv4接続トラブルの対処法

IPv4が繋がらない原因がわかったところで、具体的な対処法を見ていきましょう。簡単にできるものから順に試してみることをおすすめします。

ルーター・モデムの再起動

まず最初に試すべき対処法は、ルーターとモデム(ONU)の再起動です。多くのネットワークトラブルは、機器の再起動で解決することがあります。

再起動の手順は以下の通りです。

・ルーターとモデムの電源を切る
・約30秒〜1分程度待つ
・モデムの電源を入れ、完全に起動するまで待つ(2〜3分程度)
・ルーターの電源を入れ、完全に起動するまで待つ(2〜3分程度)
・パソコンやスマートフォンでインターネット接続を確認する

再起動によってIPアドレスの再取得やルーティングテーブルのリセットが行われ、一時的な問題が解消されることがあります。

ルーターをブリッジモードに変更する

二重ルーター状態が原因の場合は、市販のWi-Fiルーターをブリッジモード(アクセスポイントモード)に変更することで問題が解決します。

ブリッジモードに変更すると、Wi-Fiルーターはルーター機能を停止し、単純なWi-Fiアクセスポイントとして動作します。これにより、ONU(またはホームゲートウェイ)のルーター機能のみが有効になり、二重ルーター状態が解消されます。

ブリッジモードへの切り替え方法は、ルーターの機種によって異なります。多くの場合、ルーター本体にあるスイッチを「BR」や「AP」に切り替えるか、管理画面から設定を変更します。詳しい手順は、ルーターのマニュアルやメーカーのサポートページを確認してください。

IPv4 over IPv6サービスの設定を確認する

IPv4 over IPv6サービスを契約している場合は、ルーターの設定が正しいか確認しましょう。

確認すべきポイントは以下の通りです。

・ルーターがIPv4 over IPv6サービスに対応しているか確認する
・ルーターの動作モードが適切に設定されているか確認する(v6プラス、transix、OCNバーチャルコネクトなど)
・古いPPPoE設定が残っていないか確認し、必要に応じて削除する
・ルーターのファームウェアを最新版に更新する

プロバイダによってIPv4 over IPv6サービスの名称や設定方法が異なるため、契約しているプロバイダのサポートページで正確な情報を確認することをおすすめします。

DNSサーバーを手動で設定する

プロバイダのDNSサーバーに問題がある場合は、パブリックDNSサーバーを手動で設定することで解決できることがあります。

代表的なパブリックDNSサーバーは以下の通りです。

・Google Public DNS: 8.8.8.8 / 8.8.4.4
・Cloudflare DNS: 1.1.1.1 / 1.0.0.1

WindowsでDNSサーバーを変更するには、「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」→「アダプターの設定の変更」から、使用しているネットワークアダプターのプロパティを開き、「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」を選択して、優先DNSサーバーと代替DNSサーバーを入力します。

PCやスマホのネットワーク設定を見直す

端末側の設定に問題がある場合は、以下の点を確認してください。

・「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」が有効になっているか確認
・IPアドレスの取得方法が「自動的に取得する」になっているか確認
・VPNソフトを一時的に無効にして接続を試す
・セキュリティソフトのファイアウォール設定を確認する
・ネットワークアダプターのドライバーを更新する

また、Windowsの場合はコマンドプロンプトで「ipconfig /release」と「ipconfig /renew」を実行してIPアドレスを再取得したり、「netsh winsock reset」でネットワーク設定をリセットしたりすることで、問題が解決することがあります。

プロバイダの障害情報を確認する

上記の対処法を試しても解決しない場合は、プロバイダ側で障害が発生している可能性があります。

・プロバイダの公式サイトで障害情報・メンテナンス情報を確認する
・プロバイダの公式SNSアカウントで最新情報を確認する
・同じ地域の利用者がSNSや掲示板で同様の症状を報告していないか調べる
・プロバイダのサポートに問い合わせる

プロバイダ側の障害の場合は、復旧を待つしかありません。緊急でインターネット接続が必要な場合は、モバイル回線(スマートフォンのテザリングなど)を一時的に利用することを検討してください。

IPv4 over IPv6とは?導入のメリット

IPv4接続のトラブルを根本的に解決する方法の一つとして、IPv4 over IPv6サービスの導入があります。ここでは、IPv4 over IPv6の仕組みとメリットについて解説します。

IPv4 over IPv6の仕組み

IPv4 over IPv6は、IPv6ネットワーク上でIPv4通信を行うための技術です。IPv4のデータパケットをIPv6パケットにカプセル化(包み込む)して送信し、宛先で元のIPv4パケットに戻すという仕組みで動作します。

従来のIPv4接続(PPPoE方式)では、網終端装置(NTE)を経由するため混雑の影響を受けやすいですが、IPv4 over IPv6ではIPv6のIPoE接続を利用するため、NTEを経由せずに通信できます。これにより、混雑時間帯でも安定した通信速度を維持しやすくなります。

代表的なIPv4 over IPv6サービス

IPv4 over IPv6には複数の技術・サービスがあります。代表的なものは以下の通りです。

・v6プラス(JPNE提供): フレッツ光ネクストで利用可能。MAP-E方式を採用
・transix(インターネットマルチフィード提供): DS-Lite方式を採用
・OCNバーチャルコネクト(NTTコミュニケーションズ提供): MAP-E方式を採用
・IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4(ソフトバンク提供): 独自方式を採用

利用できるサービスは、契約しているプロバイダによって異なります。また、サービスによって対応ルーターや設定方法も異なるため、導入前に確認が必要です。

対応ルーターの選び方

IPv4 over IPv6を利用するには、対応したルーターが必要です。ルーターを選ぶ際には、以下のポイントを確認してください。

・契約しているIPv4 over IPv6サービスに対応しているか
・自動判別機能があるか(複数のIPv4 over IPv6サービスに対応していると便利)
・Wi-Fi規格(Wi-Fi 6やWi-Fi 6E対応かどうか)
・通信速度(有線LANポートの速度など)
・ファームウェアの更新頻度とサポート体制

プロバイダによっては、IPv4 over IPv6対応ルーターをレンタルしているところもあります。自分で購入する場合は、プロバイダの対応機種リストを確認してから購入することをおすすめします。

まとめ

IPv4が繋がらないのにIPv6だけが繋がる現象は、さまざまな原因が考えられます。本記事で紹介した主な原因と対処法をまとめると以下の通りです。

・二重ルーター状態: ルーターをブリッジモードに変更する
・IPv4 over IPv6の設定不備: ルーターの設定とファームウェアを確認する
・プロバイダ側の障害: 障害情報を確認し、復旧を待つ
・DNS設定の不具合: パブリックDNSサーバーを手動で設定する
・端末側の設定ミス: ネットワーク設定を見直す
・回線の混雑: IPv4 over IPv6サービスの導入を検討する

まずはルーターとモデムの再起動から始め、それでも解決しない場合は原因を一つずつ切り分けて対処していきましょう。根本的な解決策としては、IPv4 over IPv6サービスの導入が有効です。

ビジネス環境では、IPv4接続のトラブルがIoT機器や社内システムに影響を与える可能性があるため、ネットワーク構成の見直しや冗長化の検討も重要です。

IoTBiz編集部

IoTBiz編集部

2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。

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