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車のスマートキーとは?仕組みやメリット、キーレスとの違いを紹介

車のスマートキーとは?仕組みやメリット、キーレスとの違いを紹介

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この記事では、車のスマートキーの概要から仕組み、メリット・デメリットなどを含めて総合的に解説します。

目次

インターネットとあらゆるものが繋がる「IoT」の活用例

インターネットが日本社会に広まり始めた1990年代後半では、「インターネット=パソコンが繋がるもの」という概念が定着していました。

しかし、「スマートフォン」「タブレット端末」などが急速に広がりを見せたことで、少しずつ多種多様なモノがインターネットに繋がる社会が形成されていき、現在は「家電」「自動車」までもインターネットを活用して利便性を高めているのです。

IoTで実現できる機能は大きく4つに大別されます。
(1)モノを操作する(例:外出先から冷暖房のON/OFFを行う)
(2)モノの状態を知る(例:電気・ガスの利用状況をデータでチェックする)
(3)モノの動きを検知する(例:バスの混雑状況・運行状況をリアルタイムに把握する)
(4)モノ同士で通信を行う(例:前方に障害物があることを検知して車が急停止する)

今回のスマートキーだけではなく、生活のあらゆる用途・あらゆる場面で今後「IoT」が活用されていく社会になることを頭に入れておきましょう。

スマートキーに活用されている「IoT技術やM2M技術」について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
『IoTとは?Internet of Things(モノのインターネット)の意味や仕組み、事例を解説』
『M2M(Machine to Machine)とは?意味や仕組み、IoTとの違い、事例を紹介』

車のスマートキーとは

車のスマートキーとは、鍵穴に鍵を指してロック・オープンする必要がなく「車に近づく・触る」動作で車を制御できる鍵のことです。

車によってスマートキーが持つ機能にバラつきはありますが、スマートキーを身に付けておくだけで、車の制御ができます。

スマートキーでできること

スマートキーに搭載されている機能を総称して「スマートエントリーシステム」と呼んでいますが、主に以下のことが実現できます。

・ドア鍵のロック/オープン
・エンジンのスタート/ストップ
・ドアの自動オープン/クローズ

スマートキーをカバンの中に入れて、車のドアノブに触るだけでドアのオープン/クローズができるようになるなど、アクセシビリティが高まるのです。

スマートキーの仕組み

スマートキーで活用されている技術「スマートエントリーシステム」は、車とスマートキーが発している電波を互いに通信することで反応します。

鍵をわざわざ取り出す必要なく、車のロック/オープンができるメカニズムは以下の通りです。

(1)スマートキーと車両が通信できる距離に入る
(2)車から弱い電波が発信される
(3)車からの電波をスマートキーが受け取る
(4)車に向けてスマートキーが発信する
(5)車側がスマートキーの電波を受け取る
(6)車のカギを利用してロック/オープンできるようになる

スマートキーを保有している方がいても、車から一定エリアを離れると反応しないことから「悪意のある第三者に操作される危険性」はセキュリティの観点から見ても限りなく低いでしょう。

スマートキーのメリット・デメリット

遠隔で車を操作できる利便性がフォーカスされるとともに、日常的に利用することを考えると見落としてしまいがちなデメリットも認識しておく必要があります。

スマートキーの良い面・悪い面をおさらいしておきましょう。

スマートキーのメリット

スマートキーを導入することで主に以下の恩恵を受けることが可能です。

・鍵の出し入れが不要であり、紛失防止に繋がる
・身に付けるだけで車の操作が可能になる
・スイッチ式に移行したことでエンジン操作が省略できる
・鍵穴がない車種の登場で「ピッキング」防止になる

スマートキーを導入することで、鍵を身に付けるだけで車の操作ができるようになるため、紛失に繋がる行動を抑えることが可能です。

また、もし鍵が見当たらない場合でもドアがロック/オープンできれば特定エリア内に鍵があることが証明されるため、紛失した鍵を探す範囲の特定にも役立ちます。

その他、スマートキーの利用で「鍵を鍵穴に差し込む」動作も不要になりました。
鍵穴がある車が盗難されるきっかけとなる「ピッキング」被害も防ぐことが可能です。

エンジンもスイッチ型に切り替わり、必要な動作も効率化されていくことで、運転に対する負担が軽減される点も大きな利点となります。

スマートキーのデメリット

メリットが多いスマートキーですが、継続して利用する物である以上、デメリットも知っておくべきです。

具体的には以下のような欠点があります。

・内蔵されている電池容量が短い
・衝撃/電磁波の影響で故障する可能性がある
・キーの閉じ込めが起きる

スマートキーは内蔵型電池を動力として稼働することから、電池切れが起きることを考慮した上で利用する必要があります。

電池が突然切れてしまった場合には、メカニカルキーを利用することになり、車の「エンジンスタート/ストップ」「ドアロック/オープン」などの動作が手間になることを頭に入れておきましょう。

また、スマートキー自体が電子機器であることも決して忘れてはいけません。

身につけている「スマートフォン」のように「物理的衝撃」「電磁波」等の影響で故障する可能性も十分に考えられます。

その他、車内にスマートキーを閉じ込めてしまうことで車が動かせなくなるトラブルも後を絶ちません。JAFロードサービスの救助依頼でも上位に入っており、スマートキーの管理は慎重に行う必要があるのです。

スマートキーとキーレスの違い


スマートキーの一つ前の世代で主流だった鍵として「キーレスエントリーシステム」が有名です。「キーレス」とは、ボタンの操作でドアロック/オープンができるキーのことを指します。

キーの表面にロック/オープンのボタンが配置されており、ボタンを押すことで離れた場所から車のドアをロック/オープンができるのです。

以下で「スマートキー」と「キーレス」の違いに触れて解説します。

ドアのロック・オープン時の違い

「スマートキー」と「キーレス」では以下の違いがあります。

・キーレス
鍵に配置されているボタンを操作することでロック・オープンをコントロールできる

・スマートキー
車のドアに一定範囲まで近づく・触れるなどの動作でロック・オープンができる。車から一定距離離れると一定時間経過後に自動ロックする機能も備えられている

エンジンスタート・ストップ時の違い

「エンジンスタート/ストップ」操作についても、「キーレス」と「スマートキー」で違いがあります。

キーレス
鍵穴(キーシリンダー)にキーを物理的に差し込んだ上で、回転させる動作が必要になる

スマートキー
鍵穴の差し込みが不要になり、車内で鍵を身につけていれば、ブレーキ操作しながらエンジンボタンの押下でスタート・ストップができる

「スマートキー」は他にも、「イモビライザーキー」と混同される傾向にあります。

「イモビライザーキー」とは、自動車盗難を防ぐ認証装置が内蔵されており、キーと車のIDが照合されることでエンジンスタートできる仕組みです。

「イモビライザーキー」の機能を搭載した「スマートキー」も出てきておりますが、スマートキーであるかどうかは「キーを出さなくても車を動かせる仕組みが内蔵されているか」が判断基準となることを頭に入れておきましょう。

スマートキーの注意点やよくあるトラブル

スマートキー利用によって起こるトラブル・注意点を事前に知り、対策を押さえておくことで柔軟に対応が可能です。

数ある事象の中から、発生しやすい注意点・トラブルをピックアップして解説します。

スマートキーが反応しない

電子機器であるため、スマートキーが突然反応しなくなることも珍しいことではありません。一見するとスマートキーには全く鍵がないように見えますが、金属製のメカニカルキーが内蔵されています。

このメカニカルキーを活用してドアノブの鍵穴に差し込んで回すことでドアオープン等の操作が可能です。

また、スマートキーが反応しない場合でも以下手順でエンジンをかけられます。

(1)シフトがパーキングであることを確認
(2)ブレーキを踏む
(3)スマートキーをエンジン始動ボタンに近づける
(4)ブレーキを踏んだまま、エンジン始動ボタンを押下する

スマートキーを認識させる方式については車種によって異なるため、取扱説明書等で確認しておきましょう。

「リレーアタック」を利用した盗難

便利で防犯性の高いスマートキーシステムを悪用した盗難手段が「リレーアタック」です。

スマートキーが発している電波はとても弱いため、基本的に車に接近しなければ認識されることはありません。

しかし、特別な機器を利用して電波を傍受して増幅することが可能になり、この電波を車まで経由させることで「ドアロック解除」「エンジンスタート」ができるようになります。

リレーアタックは2〜3人が1グループになって行われる手法です。

ひとりがスマートキーが置かれている玄関先などに近づいて電波を傍受します。

受信した弱い電波を特別な機器を経由して2人目、3人目と受け渡しながら、車のロックを解除するのです。

リレーアタックを防ぐ方法には以下があります。

(1)電波をシャットアウトできるケースにスマートキーを保管する
スマートキーから発せられる電波を遮るためのポーチや、スマートキー専用ケースなどを購入して対策します。

(2) 車から極力離れた場所でスマートキーを保管する
玄関付近だと電波を悪用される可能性があるため、玄関から離れた部屋、もしくは2階で保管が必要です。スマートキーの電波は、1m〜1.5mほどしか届かないことから、置き場所を変えるだけで効果があります。

(3)電波を出さない設定にする
特定メーカーのスマートキーには、節電モードと呼ばれるスマートキーから電波が発生しない機能が搭載されています。活用することで電波の悪用を防止することが可能です。

同乗者がスマートキーを持って車から離れた

エンジンを掛けた後に、車の傍から鍵を持った同乗者が離れてしまった場合、動いていたエンジンが強制的に停止して、同時に警告アラームが鳴ります。

エンジンが停止すると、スマートキーが車に戻って認識するまでは再度エンジンを掛けられません。

スマートキーは必ず運転者が所有するように注意しましょう。

スマートキーを紛失した

スマートキーを紛失した場合には、車購入店舗で鍵の作成を申し込むことが可能です。
ただし、平均で2万円程度の大きな出費となります。

また、紛失することを想定してスマートキーを複製する場合も、1万円〜2万円程度の出費が求められるでしょう。

決して安価な金額ではないことから、紛失しないように以下のような自己対策が求められます。

・常に一定の位置にキーを保管するようルール付けする
・キーホルダー等を装着して目立つようにアレンジする

同乗者のペースメーカーに影響を及ぼす

微弱な電波を常に発生させるスマートエントリーシステムの仕組み上、心臓に埋め込まれたペースメーカーなどに悪影響を及ぼすリスクもあります。

ペースメーカーとは、基本的に脈拍の遅い病気を抱えている方が使用しており、発振器から一定のリズムで心臓に電気信号が伝わって振動が拍動する仕組みです。

脈拍が遅くなると、脳への血液循環が減少することで一時的に意識を失ったり「めまい」「ふらつき」が起こって生活に支障をきたしたり、体全体の血液循環が不足することで疲れやすくなる症状が現れます。

医療機器に関連する行政機関のHPを見ると、「本品を植え込まれた患者が当該システムを搭載した車両へ乗車する場合には、車両に搭載されたアンテナ部から植込み部位を22cm以上離すこと。」と記載されているのです。
(参考)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 「いわゆるスマートキーシステムと植込み型心臓ペースメーカ等の相互作用に係る「使用上の注意」の改訂指示等について」

該当する方は事前に注意しておきましょう。

まとめ

スマートキーの概要からメリット・デメリットの他、スマートキーの注意点など総合的に解説してきました。

車を利用する際の利便性を向上させる一方で、スマートキーの仕組みを活用した盗難手口が生まれるなど注意点も押さえておく必要があります。

今回はスマートキーを例にあげましたが、「IoT」が社会に浸透することで利便性の向上が期待できると同時に、情報漏洩リスクなどの問題も未だに解決していません。

「IoT」全体のメリット・デメリットを広く知識として頭に入れながら、生活の中で上手に活用していくことが今後は求められます。

IoTBiz編集部

IoTBiz編集部

2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。

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