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エンベデッドシステムスペシャリストとは?試験の難易度と過去問、勉強法を紹介

エンベデッドシステムスペシャリストとは?試験の難易度と過去問、勉強法を紹介

2min

エンベデッドシステムスペシャリストについて詳しく知りたいですか?この記事では、エンベデッドシステムスペシャリストの試験の難易度や勉強方法について解説していきます。

目次

エンベデッドシステムスペシャリストとは?資格と仕事内容の解説

エンベデッドシステムスペシャリストとは?組み込みシステムに特化した資格

エンベデッドシステムスペシャリストは、組み込みシステムに必要なハードウェア・ソフトウェアの設計書・仕様書の作成、開発、実装、テストなど一連の業務を主導するシステムエンジニアの一種です。日本語で「埋め込み」や「はめ込み」という意味を持つ「エンベデッド」の名の通り、この資格は組み込みシステムの専門分野に焦点を当てています。

エンベデッドシステムスペシャリストの資格は、情報処理推進機構(IPA)が運営しており、基本情報技術者試験などと同様に、国家資格として認知されています。

エンベデッドシステムスペシャリストの仕事内容

エンベデッドシステムスペシャリストは、組み込みシステムに特化したシステムエンジニアとして、以下のような幅広い業務を担当します。

・顧客とのコミュニケーションを取りながらプロジェクトを管理
・システムの開発・設計
・システムの設計書・仕様書の作成
・システムの保守点検

エンベデッドシステムスペシャリストは、開発したシステムの安全性や快適な使用に向けて、顧客と密接に協力します。プロジェクトを進めるには、高いコミュニケーション能力やスケジュール管理能力が必要とされます。

組み込み系エンジニアのキャリアアップを目指す方にとって、エンベデッドシステムスペシャリストの資格は重要な選択肢となることでしょう。本試験を通じて、専門スキルを磨き、より幅広いプロジェクトに参加する機会を得ることができます。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の難易度・平均年齢・勉強時間

エンベデッドシステムスペシャリスト試験はどれくらいの難易度で、どのような準備が必要なのでしょうか。ここでは、エンベデッドシステムスペシャリストの合格率や合格者の平均年齢、目安となる勉強時間を解説していきます。

資格取得の合格率は16~18%と難易度は高め

IPAが公表するデータによるとエンベデッドシステムスペシャリストの合格率は、16〜18%程度です。低いときでは10%台前半になることもあります。

IPAが運営する資格においては高度情報技術者試験に分類され、レベルは4です。ちなみに基本情報技術者試験がレベル2、応用情報技術者試験がレベル3に分類されています。

レベル4は、IPAの資格の中でも難易度が高いので、どうしても合格率が低くなってしまいます。

資格合格者の平均年齢は33~35歳前後

エンベデッドシステムスペシャリストの合格者の平均年齢は、33〜35歳前後です。エンベデッドシステムスペシャリストは、マネジメントのスキルが求められる仕事です。

一般的にエンジニアはコーディングを経験してから、設計などの上流業務に移行します。そのため、エンジニアとしてマネジメントのスキルが十分に身につくまでには一定の時間がかかります。

エンベデッドシステムスペシャリストを含む高度情報技術者試験は未経験でも受験できますが難易度が高いため、実務経験がある前提の試験です。

資格取得にかかる勉強時間の目安は実務経験の有無で異なる

エンベデッドシステムスペシャリストに合格するための勉強時間は、実務経験の有無で異なります。実務経験のある人でも、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は出題範囲が広いため、1日3時間×半年程度の学習が目安となります。

エンベデッドシステムスペシャリストでは、ネットワークやセキュリティなどIoT関連の範囲も出題されます。普段業務で触れない分野の対策もしっかりと行って合格を目指しましょう。

実務経験がない人は、まずは基礎知識を身に着けなければいけません。IT業界に関する知識がない状態なら、実務経験者よりも学習量が必要です。基本情報技術者・応用情報技術者試験に合格してITの基礎を身に着けてから挑戦するのがいいでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の概要をおさえよう

出題される内容・範囲・過去問題で対象となったシステムの例

それでは、エンベデッドシステムスペシャリストの試験ではどのような問題が出題されるのでしょうか。ここでは、過去の出題事例を紹介します。

・駅構内で活用されている警備ロボット・案内ロボットの挙動について
・工場ラインの生産能力、挙動について
・制御プログラムの構造について
・Sポンプの制御について
・DXレストランの制御装置のタスクについて
・スマート畜産システムについてなど

このようにエンベデッドシステムスペシャリストの試験では、実例を想定した問題が出題されます。組み込みシステムの制御については穴埋め形式の単語問題だけでなく、計算問題も出題されるので暗記だけでは対策不足でしょう。

普段取り扱わない分野の計算問題が出題されることもあるため、過去問をしっかりと解いてさまざまなパターンに慣れることが大切です。

試験実施に関する必要事項

2022年度のエンベデッドシステムスペシャリスト試験の試験日程の情報は、以下のとおりです。

試験日 2022年10月9日(日)
願書受付期間 2022年秋季試験は受付終了
受験料 7,500円(税込)
受験資格 特に無し
受験地 日本全国にある試験会場
※会場の指定は不可

エンベデッドシステムスペシャリストの試験の開催日は毎年秋の予定です。今回受験のチャンスを逃してしまった場合は次回、来年の受験に備えましょう。

試験の出題形式・出題数・時間・合格基準

出題形式 午前:四肢択一
午後:記述式
出題数 午前Ⅰ:30問
午前Ⅱ:25問
午後Ⅰ:3問中2問選択
午後Ⅱ:2問中1問選択
時間 午前Ⅰ:50分
午前Ⅱ:40分
午後Ⅰ:90分
午後Ⅱ:120分
合格基準 午前・午後4部すべて100点満点中60点以上で合格

エンベデッドシステムスペシャリストは午前試験と午後試験の各2部、計4部で構成されています。合格条件は、午前午後4部すべてのテストで基準点を上回ることです。また、午前Ⅰに合格した場合、試験自体に落ちたとしても次回以降2年間は午前Ⅰの試験免除が受けられます。

エンベデッドシステムスペシャリスト資格取得に向けた勉強法のポイント3つ

エンベデッドシステムスペシャリストは午前試験が択一問題、午後試験が記述問題で構成されます。それぞれ傾向が異なり、必要な対策も変わってくるでしょう。それでは、エンベデッドシステムスペシャリストの午前試験・午後試験の対策について解説します。

①「午前試験」の対策方法

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は5時間の長丁場です。午前Ⅰは他の高度情報技術者試験と同じ問題が出題される共通区分です。IT業界で働く上で必要な常識問題が中心となっています。

また午前Ⅱに関しては、午後試験を解くために必要な基礎知識が問われます。択一問題よりも記述問題の方が難易度が高いため、基本的に午後試験が解ければ午前Ⅱも問題なく解けるでしょう。

②「午後試験」の対策方法

エンベデッドシステムスペシャリストの午後試験は、午後Ⅰ・午後Ⅱともに記述式です。過去問を解いて、過去問の解答と自分の解答を照らし合わせる作業を繰り返す必要があります。

基本的にエンベデッドシステムスペシャリストは午後Ⅰと午後Ⅱで出題される傾向が同じです。強いていえば午後Ⅰがソフトウェア寄り、午後Ⅱがハードウェア寄りの傾向があります。そのため、自分が得意とする方に重点を置いて試験対策に取り組みましょう。

題材は毎年変化があり、試験に出題される機器が自分が普段業務で取り扱う機器とは限りません。過去問を参考にして、さまざまなパターンに慣れることが大切です。

③過去問で時間配分の対策をしよう

エンベデッドシステムスペシャリストの試験対策で大切なのは、本番を想定した過去問対策でしょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は午前試験90分、午後試験210分の長丁場です。午後の試験は集中力が途切れやすいため、時間配分を念頭に置いて対策をしましょう。

また、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、限られた時間の中で問題に答えなければなりません。特に午後Ⅰ試験は制限時間が90分なので、時間が足りなくなる可能性が高いです。普段から時間を計測し、本番でも制限時間に間に合うように学習に取り組んでください。

エンベデッドシステムスペシャリスト資格取得のメリット4つ


エンベデッドシステムスペシャリストの資格を取得することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。メリットを確認して、自分のキャリアアップ、スキルアップに繋がりそうだと感じた方は、エンベデッドシステムスペシャリストの受験を検討してみてください。

①体系的に学習を進められる

エンベデッドシステムスペシャリストは、資格勉強を通して組み込み系エンジニアの業務について体系的に学べます。そのため、まだ経験したことがない業務について知るきっかけとして良いでしょう。

これから組み込み系エンジニアにキャリアチェンジしたいと思っている人や、組み込み系エンジニアとしてキャリアアップがしたいと思っている人におすすめの資格です。

②活躍できる分野が幅広い

組み込みシステムは、IoTや無人システム、ドローン開発など今後注目される分野で活かせる技術です。それだけでなく、自動車や家電製品、通信機器など身の回りにあるさまざまなものに組み込みシステムは使用されています。

そのため、エンベデッドシステムスペシャリストの資格があれば活躍できる業界や分野の幅が広がるでしょう。

③手当などで給与アップが期待できる

企業では資格を取得することで報酬が出たり、毎月資格手当が支給されたりすることがあります。エンベデッドシステムスペシャリストはIT系の資格の中でも難易度が高い資格です。

国家資格なので、IT系以外の会社でも評価されやすい傾向にあります。そのため、資格取得後の報酬アップや資格を活用した有利な転職が期待できるでしょう。

④他の資格試験の一部が免除される

エンベデッドシステムスペシャリストの午前Ⅰ試験に合格すると、他の高度情報技術者試験を受験する際に2年間午前Ⅰ試験の免除が受けられます。高度情報技術者試験は出題範囲が広いため、少しでも学習範囲を減らせるのは大きなメリットです。

エンベデッドシステムスペシャリスト以外にも、システム監査技術者試験など組み込み系エンジニアの業務に役立てる国家資格は複数存在します。科目免除を活用して、効率よく合格を目指しましょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト資格で見込める年収・将来性

ここでは、エンベデッドシステムスペシャリストを取得することで期待できる年収や、将来性について解説していきます。

年収はシステムエンジニアと同程度が見込める

転職・求人doda(デューダ)によると、組み込み系エンジニアの平均年収は500万円前後です。エンベデッドシステムスペシャリストは、システムエンジニアと同程度の収入が期待できます。

エンベデッドシステムスペシャリストは組み込みシステムに関する業務だけでなく、マネジメント全般も問題なく担当できる人材です。業種問わず必要とされる機会が多いため、活躍できる場は広いでしょう。

組込みシステムの市場規模は今後成長の見込み

社会全体でデジタル化が進んでおり、IoT機器の需要は急速に伸びています。それに伴い、IoT機器の製造に必要な組み込み系エンジニアの需要も今後はさらに伸びていくと予測できます。

したがって、手に職をつけたいと思った場合は、組み込み系エンジニアを選択肢の1つに入れてみると良いでしょう。

需要が高い組み込みシステムは将来性に期待ができる

IPAが実施した「2021年度組込み/IoT産業の動向把握等に関する調査」によると、アンケートに回答した企業の約半数が組み込み系エンジニア不足であると回答しています。

中でも特に必要とされているのが、ビジネスをデザインできる人材、システムアーキテクトを担当できる人材です。

エンペデットシステムスペシャリストでは、その名の通り組み込みシステムのスペシャリストとして業務全般を体系的に理解できます。そのため、本資格は組み込み系エンジニアとしてのキャリアアップや転職に役立られるでしょう。
(参考)IPA「2021年度組込み/IoT産業の動向把握等に関する調査」

まとめ

エンベデッドシステムスペシャリストは組み込みシステムに特化した国家資格です。難易度が広く知られている資格なので転職などの際に評価されやすく、組み込み系エンジニアが挑戦する価値は大きいでしょう。

ただ、エンベデッドシステムスペシャリストはIT系の資格の中でも上位に分類される資格です。十分に対策をした上で試験に臨んでください。

IoTBizでは、IoT技術に関するさまざまな情報や、実際にどのような分野で導入されているかを紹介しています。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験対策に役立つIoTに関する知識や事例も紹介されているため、試験前にチェックしてみてください。

IoTBiz編集部

IoTBiz編集部

2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。

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