国内初のダイナミック周波数共用により、KDDI株式会社と沖縄セルラー電話株式会社が新たな5G周波数帯である2.3GHz帯を運用開始しました。この取り組みにより、5Gの快適な通信環境の提供とエリア展開の加速を実現し、放送事業者との柔軟な周波数共用が可能となりました。これにより、放送事業者が中継映像の伝送などに使用している2.3GHz帯の5G利用も可能になります。
KDDIと沖縄セルラーは、全国で8,300局超の基地局を2026年度末までに設置する計画です。これまで、両社は700/800MHz帯からSub6(3.7/4.0GHz帯)やミリ波(28GHz帯)までの複数の周波数帯を組み合わせ、高品質かつ強靭なネットワークを構築してきました。そして、2.3GHz帯の運用に際し、自動制御システムを開発・導入することで、より快適な5G通信環境の実現を目指しています。
従来の共用と比べて、ダイナミック周波数共用では、事前に時間や場所を決める必要がなくなりました。放送事業者が2.3GHz帯を優先して利用する時間や場所をデータベースに登録し、自動制御システムが電波干渉の有無を考慮して基地局からの電波発射・停止を柔軟に制御します。これにより、同じ周波数帯の電波を効率的に共用できるため、電波の有効活用が可能となります。
背景として、5Gの普及による通信量増加への対応と迅速なエリア展開のために、携帯電話事業者は電波の周波数帯域を確保する必要がありますが、利用できる周波数帯域には限りがあります。2.3GHz帯は放送事業者が映像・音声の伝送に利用しており、利用時間や場所が一定ではないため、より柔軟な共用手法が模索されてきました。
KDDIとKDDI総合研究所は、2019年からダイナミック周波数共用の技術開発を進め、放送事業者と携帯電話事業者による2.3GHz帯の効率的な共用が可能であることを確認しました。そして、総務省から2.3GHz帯の割り当てを受けたことで、実際の運用に向けた取り組みを進めています。
KDDIは「KDDI VISION 2030」として、「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会を作る。」という目標を掲げており、ダイナミック周波数共用の運用により、新たな5G周波数帯である2.3GHz帯を有効活用し、お客さまの命、暮らし、心をつなぐ取り組みを推進しています。