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駐車場の新しい形スマートパーキングの仕組み・必要性・メリット

駐車場の新しい形スマートパーキングの仕組み・必要性・メリット

スマートパーキングについて詳しく知りたいですか?本記事では、駐車場の新しい形としてスマートパーキングの仕組みや必要性、メリットなどを解説します。

目次

駐車場の新しい形「スマートパーキング」とはどんなものか?

あらゆる分野でIoTが活用されている中、パーキングにもIoTの技術が活用されています。その中の1つとして挙げられるのが「スマートパーキング」です。はじめに、スマートパーキングの特徴や仕組みについて解説していきます。

IoTを用いて駐車場の持ち主と利用者をつなぐシステム

スマートパーキングは、土地や空き駐車場を有効活用したい駐車場の持ち主と駐車場を探している利用者をつなぐシステムです。

スマートパーキングは、アプリケーション上で駐車場の空き状況を公開しています。利用者は現在地に近い駐車場や会社の近くの駐車場などから検索をして、利用しやすい駐車場を探せます。

駐車場の位置の確認や料金支払いはスマートフォン経由で行えるため、利便性が高いところも特徴です。

また、駐車場の持ち主側からすると空車対策ができ、稼働率の向上が期待できます。

「IoT」について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
『IoTとは?Internet of Things(モノのインターネット)の意味や仕組み、事例を解説』

複数の技術で構成されている

スマートパーキングは、主に下記の技術で構成されています。

【スマートパーキングに使用されている技術】
・IoTセンサー
・ネットワーク同士のデータのやり取りを中継するゲートウェイ
・データ収集ができるシステム
・オンライン決済システム

「IoTゲートウェイ」について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
『IoTゲートウェイとは?IoTルーターやエッジゲートウェイとの違い、​​おすすめメーカー・製品を紹介』

IoTセンサーは、駐車場への入出庫や空き状況を感知します。IoTセンサーが取得したデータはゲートウェイを中継して、データ収集ができるシステムへと送信されます。収集したデータを使い、駐車場の稼働率や収益性を分析することもできます。

実際にスマートパーキングの利用があった際には、オンライン決済システムで、手軽に支払いをすることが可能です。このように、IoTを始めとする技術を活用することで、利用者と駐車場の持ち主の双方の負担を軽減しています。

スマートパーキングの必要性と市場での拡大状況

スマートパーキングの概要を把握できたところで、スマートパーキングの需要や市場規模を解説していきます。スマートパーキングの注目度についても、チェックしておきましょう。

駐車スペースの課題を解決する糸口として需要が高まる

駐車場の確保は、従来から問題視されている課題です。

国土交通省が公表している「駐車場の整備状況 」によると、2019年時点での日本国内の自動車の保有数は7,817万台です。一方で、駐車場台数は539万台しかなく、駐車場台数が不足していることが分かります。

とくに、都心部では駐車場が不足しており、駐車場代が高騰している現状があります。スマートパーキングを活用することで、需要と供給のバランスが取りやすくなり、駐車場不足を解消する糸口として期待されています。
(参考)ドローンジャーナル「駐車場の整備状況」

世界のスマートパーキング市場は拡大の一途をたどる

スマートパーキングは、国内外でも注目を集めています。スマートパーキングの世界市場規模は、2020年に44.4億米ドルに達しています。

2021年から2030年までの平均成長率は22%と非常に高く、今後の市場拡大が期待されています。

その背景には、新興国を中心とした自動車の需要や都市の拡大があります。自動車の需要が拡大したときに駐車場不足が懸念される中、利便性と収益性の高いスマートパーキングに注目が集まっています。

スマートパーキングがもたらすメリットは大きい


スマートパーキングの導入は、駐車場の利用者と持ち主、社会の3つに大きなメリットを与えます。それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

駐車場の利用者にとってのメリット

駐車場の利用者には、駐車場を探す手間の削減と決済スピードの早さがメリットです。

従来は目的地付近に着いたタイミングで、目視でパーキングを探すことが多くありました。しかし、目視では確認できる範囲が狭く、見逃してしまうケースや駐車場が見つからないケースがあります。

スマートパーキングはアプリケーションで駐車場の空き状況が確認できるため、空いている駐車場を目指して移動ができます。

また、従来の有料駐車場は精算機やスタッフによる精算が必要で、決済に時間がかかることがありました。スマートパーキングではオンラインで決済が完了するため、精算に余計な時間がかかりません。

駐車場の持ち主にとってのメリット

駐車場の持ち主には稼働率の向上や売上状況の可視化というメリットがあります。

一目につきにくい駐車場や大通りに面していない駐車場は見つけにくく、稼働率が低いことがあります。スマートパーキングではアプリケーション上に駐車場を表示して駐車場があることを伝えられるため、稼働率の向上が期待できます。

また、スマートパーキングでは、利用者がアプリで空車状況を確認できるように、持ち主は駐車場の売上状況をパソコンやスマートフォンから確認できます。常に稼働率や収益を意識して運営できるため、不透明な部分がなくなります。

社会にとってのメリット

スマートパーキングが社会に与えるメリットとしては、スマートシティの実現があります。スマートシティとは、企業や生活者の快適性や利便性を高めることでより住みやすい都市を目指すことです。

駐車場がなかなか見つからず巡回を繰り返すと、周辺地域の歩行の妨げや渋滞の発生、余分な排気ガスの排出が起こります。スマートパーキングが増えると、交通状況の最適化や環境汚染防止にもつながります。

また、駐車場を探すことに時間がかかると、ショッピングやレジャーなどの娯楽に使える時間が減少します。駐車場の配置を最適化して娯楽にあてる時間を増やすことで、周辺の企業の売上貢献にもつながるでしょう。

スマートパーキングには導入・運用するための課題もある

スマートパーキングを導入することでさまざまな面でメリットがありますが、その反面、デメリットも生じてしまいます。

スマートパーキングを導入するには、システム設置や導入費用が発生します。また、センサーや通信機器などのシステムを継続して運用するためのランニングコストもかかります。スマートパーキングの導入やランニングコストと費用対効果を見極めて導入を検討することが欠かせません。

世界や日本のスマートパーキングの導入状況

スマートパーキングは世界的に需要が高まっていると先述しましたが、実際に導入することで効果を得たケースがあります。ここでは、世界と日本での導入例をそれぞれご紹介します。

導入効果を得た世界の都市事例

スマートパーキングを導入して効果を得ている国としては、スペインやアメリカなどが挙げられます。

スペインではバルセロナでIoT化が進んでおり、市内全域にスマートパーキングを設置しています。スマートパーキングへの情報提供は、小電力無線センサやWi-Fiを使用しています。

バルセロナではスマートパーキングによって市の駐車場収入の増加や渋滞の緩和、観光客の滞在時間増加に伴う観光収入増加などの実績が出ています。

アメリカのサンフランシスコでは市内の2万カ所にスマートパーキングを設置することで、駐車場を探す時間が半分になった結果が出ています。

このように、スマートパーキングは海外でも有効活用されており、渋滞の緩和や駐車場収入の増加などにつながっています。

日本では現在さまざまな企業の参入が進んでいる

日本でもスマートパーキングへの参入企業が増えています。例えば、「軒先パーキング」や「akippa」などのサービスが挙げられます。

この2つはいずれも駐車場を運営しているオーナーだけでなく、個人宅の駐車場を他人に貸し出せるサービスです。アプリケーション上で登録している駐車場やスペースを探せるのはもちろんのこと、ネット決済にも対応しています。

まとめ

今回は、スマートパーキングに焦点をあてて、必要性やメリットについて解説してきました。IoTの技術を組み込んだスマートパーキングを導入するとさまざまなメリットがあり、社会的貢献度も高いとされています。

また、スマートパーキングは日本だけでなく世界各国で確かな実績を出しており、将来的な市場拡大も予想されています。IoT技術は今回ご紹介したスマートパーキング以外にもあらゆる分野で活用されており、幅広い分野で活躍しています。

IoTBiz編集部

IoTBiz編集部

IoTBiz編集部は、京都の通信事業者・株式会社CoeNovaが運営するIoT・通信・AI専門メディアの編集チームです。CoeNovaは2015年から、訪日旅行者向けSIMや民泊向けWi-Fi、IoT向け回線などの通信サービスを自社で提供しています。その運用で得た知見をもとに、Wi-Fiの接続トラブル、SIM・モバイル回線、生成AIの業務活用まで、法人・個人の「困った」を解決する情報をお届けしています。

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