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IoT/M2M向けSIM14サービスの比較早見表
IoT/M2M向けのSIMは、一般的なスマートフォン向けの格安SIMとは設計思想が異なります。上り方向だけを太くする、月に数MBしか通信しない機器を10年単位で維持する、数千枚のSIMを1つの管理画面から止め起こしする、といった要件に合わせて料金体系そのものが作られているためです。
そのため「どれが一番安いか」ではなく「自社の通信パターンに料金体系が合っているか」で選ぶことになります。まず全体像を押さえるために、本記事で取り上げる13サービスを一覧にまとめました。
| サービス | 主な対応回線 | 向いている用途 | 料金の起点(各社公表値) |
|---|---|---|---|
| SORACOM | ドコモ / KDDI | 汎用。中〜大容量とクラウド連携 | plan-D(D-500MB)使用中385円/月(税込) |
| mineo BiZ M2Mアクセス | ドコモ / au / ソフトバンク | カメラなど上り中心、夜間バッチ | 上り高速コース500MB 500円/月(税抜) |
| IoTBiz SIM | ドコモ / KDDI / ソフトバンク / 楽天 | カメラ・サイネージなど上り中心、小ロット導入 | ドコモ通常1GB 450円/月(税別) |
| Cam Cast Mobile | ドコモ | ライブ配信・中継など上り常時大量 | SIMのみ:1年110,000円(税別)〜 |
| Starcom Mobile | ドコモ / au / ソフトバンク | 映像伝送・監視カメラ | 50GB 4,800円/月(税別) |
| 1NCE | ソフトバンク経由(国内) | 低容量センサーの長期運用・海外展開 | 10年一括2,000円(税抜)+SIM代 |
| ロケットモバイル | ドコモ / ソフトバンク / 楽天 | 低速無制限の死活監視、上り専用の大容量 | 神プラン298円/月(税抜) |
| BIGLOBE biz IoT | ドコモ(タイプD)/ au(タイプA) | 低容量から300GBまで幅広く | 0ギガプラン200円/月(税別) |
| IIJmio IoTサービス | ドコモ | 1枚単位の検証、上り高速の小容量 | いちねんプラン年2,640円(税込) |
| docomo IoTスターターSIM | ドコモ | 本格導入前の期間限定検証 | 150MBプラン5,500円(税込・180日) |
| docomo business SIGN | ドコモ | 脅威検知・閉域接続などセキュリティ重視の設備監視 | 低容量なら月額数百円〜(初期費等別途) |
| docomo IoT回線管理プラットフォーム | ドコモ / 海外 | 大規模・高信頼の本番運用 | 個別見積 |
| さくらのセキュアモバイルコネクト | ソフトバンク / KDDI | 大量端末を自社クラウドへ直結 | SIM基本使用料13円/SIM・月 |
| IPSIM(イプシム) | ドコモ | 固定グローバルIPでの遠隔アクセス | 無制限プラン合計990円/月(税抜) |
表の料金はいずれも各社が公表している最小構成の起点であり、初期費用や管理機能の利用料、オプションは別途かかります。以降で各サービスの中身を用途別に見ていきます。
IoT/M2M専用SIMとは
サービス比較に入る前に、IoT/M2M向けSIMがどのような通信を前提にしているのかを整理しておきます。ここを押さえておくと、各社の料金表が読み解きやすくなります。
IoTとM2Mの違い
IoT(Internet of Things/モノのインターネット)は、これまでネットにつながっていなかった機器がインターネットに接続され、収集したデータを業務や新しいサービスに活かす仕組みを指します。一方のM2M(Machine to Machine)は、人が介在せずに機械同士が情報をやり取りする仕組みで、IoTより歴史が古く、特定業務の自動化・効率化を目的とすることが多い概念です。
両者はしばしば混同されますが、次の5点で整理すると違いが見えてきます。
| 観点 | IoT(Internet of Things) | M2M(Machine to Machine) |
|---|---|---|
| 連携 | 人・モノ・サービスが相互に連携する | モノとモノが直接連携する |
| ネットワーク | インターネットを含む開かれた経路を使うことが多い | 限定された経路で完結することが多い |
| デバイス数 | 膨大な台数を前提とし、拡張性が求められる | 限られた台数で、増加は限定的 |
| データ活用 | 自社業務の枠を超えたデータ活用を想定 | 主に自社業務の中で完結 |
| 役割 | 既存ビジネスの転換や新規サービス創出 | 特定業務の効率化・品質向上・安全管理 |
実務上は「IoT向けSIM」と「M2M向けSIM」を明確に区別しているサービスは少なく、同じ商材を両方の呼び方で提供しているのが実情です。それぞれの概念をより詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。
IoTとは?Internet of Things(モノのインターネット)の意味や仕組み、事例を解説
M2M(Machine to Machine)とは?意味や仕組み、IoTとの違い、事例を紹介
一般向けSIMとIoT/M2M向けSIMは何が違うのか
スマートフォン向けのSIMは「下りが速く、容量が多く、月額が安い」ことが価値になります。動画やWebページを受信する使い方が中心だからです。
これに対してIoT/M2M機器の通信は、送る方向も量も偏っています。監視カメラは映像を送り続けるだけで受信はほとんどしません。環境センサーは1回あたり数百バイトのデータを日に数回送るだけです。デジタルサイネージは配信のタイミングだけまとまった受信が発生します。
この偏りに合わせて、IoT/M2M向けSIMは次のような料金体系を用意しています。
・上り優先型:下りの速度を256kbpsなどに抑える代わりに、上りを高速のまま大容量で使えるようにしたもの
・低速・低容量型:上下とも200kbps前後に抑え、月額を数百円台にしたもの
・長期プリペイド型:数年から10年分の通信を一括で購入し、月額請求そのものをなくしたもの
・従量型:使ったMB分だけ課金し、通信しない待機期間のコストを最小化したもの
・休止・0ギガ型:納品から稼働までの空白期間に、回線を維持するだけの低額プランへ落とせるもの
同じ「50GB」でも、上り優先型と上下高速型では月額が数倍変わります。SIMの基本的な種類や仕組みから確認したい場合は以下の記事が参考になります。
SIMカードとは?基本的な種類やサイズ、仕組み、選び方を解説
3G停波の完了で変わった前提
2026年3月31日、NTTドコモが3Gサービス「FOMA」を終了しました。auは2022年3月、ソフトバンクは2024年4月にすでに3Gを終了しており、これで国内主要キャリアの3G網はすべて停波したことになります。
この影響はIoT/M2Mの現場で特に大きくなりました。自動販売機、エレベーター監視、遠隔検針といった長期稼働の機器には3G専用モジュールを積んだものが残っており、4月1日以降は通信そのものができなくなったためです。
SIM選定の観点では、次の点が過去の記事や資料との差分になります。
・国内の主要キャリアでは3Gサービスが終了しているため、現在の新規導入ではLTE・LTE-M・NB-IoT・5Gなど、利用する機器とサービスが対応する通信方式を確認する必要がある
・Webサイトや古い資料に「3G/LTE対応」と記載が残っている場合でも、3G部分は現在の国内利用条件としては判断材料にならない
・機器側がLTEに対応していても、対応バンドやLTEカテゴリ、APN、通信モジュールとSIMの互換性などによって利用できない場合があるため、事前検証の重要性が上がった
この点は既存機器の入れ替え計画にも直結します。詳しくは以下の記事で解説しています。
3G終了で使えなくなるものとは?知らないと危険な影響と今すぐやるべき対策
IoT/M2M向けSIMの選び方
13サービスを個別に見る前に、絞り込みの軸を5つに整理します。この順番で条件を当てはめていくと、候補は2〜3社まで自然に減ります。
通信の向きで絞る
最初に決めるのは、上り中心か、下りも使うかです。監視カメラ、ドライブレコーダー、ライブ配信、AI解析用の映像アップロードは上り中心にあたります。この場合は下りを絞った上り優先プランを選ぶことで、同じ容量でも月額を大きく下げられます。
ただし上り優先プランは下りが256kbps程度に制限されるため、機器のファームウェア更新や管理画面からのリモート操作を頻繁に行う場合は注意が必要です。更新のたびに時間がかかる、あるいは実質的に更新できないという事態が起こり得ます。
逆に、サイネージのコンテンツ配信やクラウド側からの制御が主体なら、上り優先プランは不向きです。上下とも高速なプランか、必要なときだけ高速に切り替えられるプランを選びます。
SIM対応防犯・監視カメラとは?SIMの選び方やメリット・デメリットを詳しく解説
1回線あたりの月間データ量で絞る
次に、1台あたりが月にどれだけ通信するかを見積もります。おおまかには次の3帯に分かれ、選ぶべきサービスの系統が変わります。
| 月間データ量の目安 | 主な機器 | 適した料金体系 |
|---|---|---|
| 数MB〜数百MB | 環境センサー、スマートメーター、位置トラッカー、死活監視 | 長期プリペイド型、低速・低容量型、従量型 |
| 数GB〜数十GB | 低頻度の画像送信、車両運行管理、POS、サイネージ | 月額定額型、上り優先の中容量プラン |
| 数十GB〜数百GB | 常時録画の監視カメラ、ライブ配信、車載カメラ | 上り優先の大容量プラン、上り無制限系 |
見積もりが難しい場合は、テスト用SIMの貸し出しに対応しているサービスで1〜2週間の実測を行うのが確実です。カメラの解像度やフレームレート、動体検知の設定次第で通信量は数倍変わるため、カタログ値からの計算だけでは外しやすい部分です。
回線数・契約形態・支払い方法で絞る
法人契約では、料金以外の条件が導入可否を左右することがあります。確認しておきたいのは次の項目です。
・最低発注数:1枚から買えるのか、10枚単位なのか
・契約期間の縛りと解約金の有無
・納期:即日〜数営業日か、2週間前後か
・支払い方法:請求書払い、口座振替、売掛けに対応しているか
・休止・在庫戻しの可否:納品から稼働までの維持費を抑えられるか
特に納期は、現場の工事日程が決まっている案件で問題になりやすい項目です。大容量プランほど発注から着荷まで時間がかかる傾向があります。
固定IPや自社ネットワークへの接続要件を確認する
サーバー側から現場の機器へ直接アクセスしたい場合、固定グローバルIPアドレスを割り当てる方法は代表的な選択肢の一つです。リモートメンテナンスや遠隔での映像取得では、固定IPのほか、閉域接続やVPN、端末側から確立するトンネルなども含め、システム構成に合う接続方式を選びます。
よりセキュリティ要件が高い場合は、インターネットを経由せずにSIMから自社のクラウドやオンプレミス環境へ直接つなぐ閉域接続に対応したサービスもあります。ゲートウェイやVPNなどの利用料が別途かかる場合があるため、回線単価だけでなく構成全体での費用を比較してください。
固定IPの仕組みと使いどころは以下の記事で整理しています。
固定IPとは?動的IPとの違いやメリット・デメリット、IoT・遠隔監視での使い方を解説
回線管理機能とサポート体制を確認する
回線が数十枚を超えると、通信できていないSIMをどう見つけるかが運用の中心的な課題になります。管理コンソールから回線状態を一覧できるか、一定時間通信がないときに通知を出せるか、APIで自社システムと連携できるかを確認しておくと、後の運用負荷が変わります。
SIMの抜き差しなしに回線を切り替えたい、多拠点へまとめて展開したいといった要件がある場合は、eSIM対応の有無も判断材料になります。
eSIMの法人利用を徹底解説。導入方法からキャリアごとの比較、メリット・デメリットまで
上り偏重・大容量向けのおすすめIoT SIM 5選
ここでは、映像や画像など重いデータを送り続ける用途に向いた5サービスを取り上げます。監視カメラ、ドライブレコーダー、ライブ配信端末、AI解析用の動画アップロードなど、上り方向の通信量が中心になるケースが対象です。
SORACOM
株式会社ソラコムが提供するIoTプラットフォームです。回線単体ではなく、データ転送、デバイス管理、可視化、クラウド連携までを一体で提供しているのが特徴で、APIとユーザーコンソールから回線の状態を細かく制御できます。2017年にKDDIグループに入り、日本国内だけでなくグローバルカバレッジのSIMも展開しています。
日本国内向けの「日本カバレッジ IoT SIM」は、ドコモとKDDIの2キャリアから選べます。上り用途で中心になるのは、映像などの大容量アップロード向けに設計された plan-DU です。
主なサブスクリプションの料金は次のとおりです。
| 項目 | plan-D(D-500MB) | plan-K2(K2-500MB) | plan-DU |
|---|---|---|---|
| 対応キャリア | ドコモ | KDDI | ドコモ |
| 対応通信方式 | LTE / LTE-M | LTE / 5G(NSA) | LTE |
| 提供形式 | カード型 | カード型 / チップ型 | カード型 |
| 初期費用(1回線・送料別) | データ通信のみ990円データ通信+SMS 3,630円 | カード型990円チップ型1,111円 | 4,026円 |
| 基本料金(準備完了) | データ通信のみ192.5円/月データ通信+SMS 357.5円/月 | 192.5円/月 | 605円/月 |
| 基本料金(使用中/休止中) | データ通信のみ385円/月データ通信+SMS 550円/月 | 385円/月 | DU-10GB 1,452円/月DU-50GB 3,509円/月DU-100GB 6,534円/月 |
| バンドル容量 | 500MB/月 | 500MB/月 | DU-10GB:上り10GB・下り1GBDU-50GB:上り50GB・下り2GBDU-100GB:上り100GB・下り3GB |
| 超過時 | 110円 / 500MB単位 | 110円 / 500MB単位 | 1,100円 /(上り10GB・下り1GB)単位 |
表の金額はすべて税込です。初期費用には最大2か月分の「準備完了」ステータスの基本料金が含まれます。plan-DU の基本料金には、あわせて330円分の付加機能使用料がバンドルされています。
plan-DU には速度クラスの設定があり、u1.standard を選ぶと上りは制限なし、下りは最大4Mbpsになります。上りを太く保ちつつ下りを抑える、という上り優先プランの考え方をそのまま設定で切り替えられる形です。SIMのステータスを「準備完了」「使用中」「休止中」「利用中断中」で管理でき、稼働していない期間の課金を抑えられる点も、段階的に展開する案件では効いてきます。
mineo BiZ M2Mアクセス
株式会社オプテージが法人向けに提供するM2M/IoT専用のSIMサービスです。用途を「上り高速コース」と「夜間専用コース」の2つに絞り込んでいるため、料金体系が分かりやすいのが特徴です。
上り高速コースは上りに速度制限がなく、下りを最大256kbpsに抑えた構成で、監視カメラや映像配信のようにカメラ側から送り続ける用途を想定しています。夜間専用コースは22時から6時までの時間帯に限定する代わりに速度制限がなく、夜間バッチでのデータ収集に向いた設計です。
au・ドコモ・ソフトバンクの3回線から選べるため、設置場所ごとに電波状況の良いキャリアを割り当てられます。上り高速コースの月額基本料金は次のとおりです。
| 基本データ容量 | auプラン(Aプラン) | ドコモプラン(Dプラン) | ソフトバンクプラン(Sプラン) |
|---|---|---|---|
| 500MB | 500円/回線 | 500円/回線 | 590円/回線 |
| 10GB | 1,400円/回線 | 1,400円/回線 | 1,400円/回線 |
| 50GB | 3,800円/回線 | 3,800円/回線 | 3,800円/回線 |
| 70GB | 4,500円/回線 | 4,500円/回線 | 4,500円/回線 |
| 100GB | 5,800円/回線 | 5,800円/回線 | 5,800円/回線 |
| 夜間専用コース(500MB) | 350円/回線 | 350円/回線 | 440円/回線 |
金額は税抜です。企業管理IDで2回線以上契約すると、各回線の月額基本料金から50円が割り引かれます。契約事務手数料は3,000円/回線、SIMカード発行料は400円/回線です。
運用面の機能も揃っています。余ったデータ容量は翌月に繰り越して最大1,000回線でシェアでき、容量を使い切ったあとも最大128kbpsで通信を継続できます。一時的に使わない回線は企業管理ページから「在庫戻し」の手続きで休止でき、休止中は一律200円/回線に下がります。5G通信オプションは月額無料で、AプランとDプランではeSIMも利用できます。
グローバルIPv4の固定IPアドレスや、IMEIを登録した端末だけで使えるようにする端末認証サービスもオプションで用意されています。料金は公式サイトの一覧で確認してください。
さらに高いセキュリティ要件がある場合は、インターネットを経由せずに自社拠点のIP-VPN回線へつなぐVPN-SIMも選べます。ただしソフトバンクプランでは利用できません。
IoTBiz SIM
株式会社CoeNova(2026年7月1日にDXHUB株式会社から社名変更)が提供する法人向けIoT SIMです。ドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天の4キャリアに対応し、防犯カメラや監視カメラなどアップロード中心の用途に合わせたプランを幅広く揃えています。
導入のしやすさを重視した設計になっており、主な特徴は次のとおりです。
・4キャリア対応で、設置場所の電波状況に合わせて回線を選べる
・1回線から契約でき、最短翌日発送に対応
・契約期間の縛りなし(ソフトバンクMNOプランのみ12ヶ月)
・テストSIMを最大1週間貸し出し、事前に自社機器との組み合わせを検証できる
・初回取引から売掛け対応(Paid決済)。年間払い・一括払いにも対応
・年間数千回線の導入実績
共通の費用条件は、初期費用が3,000円(税別)、SIMカード発行費用が394円(税別)です。最低発注数は1回線からで、解約金はかかりません(ソフトバンクMNOプランのみ9,500円)。
料金プランは用途によって系統が分かれます。上下とも通常速度で使う「通常プラン」、下りを抑えて上りを優先する「上り優先プラン」、監視カメラなど上り専用機器向けの「IoTBiz ジャストプラン(上り特化)」です。ドコモ回線の代表的な料金は次のとおりです。
| プラン | 通常プラン(月額・税別) | 上り優先プラン(月額・税別) |
|---|---|---|
| 1GB | 450円 | 400円 |
| 3GB | 850円 | 550円 |
| 6GB | 1,300円 | 800円 |
| 12GB | 2,200円 | 1,200円 |
| 20GB | 3,000円 | 1,900円 |
| 50GB | 6,500円 | 3,500円 |
100GBを超える帯域が必要な場合は、上り専用デバイスでの利用を前提とした「IoTBiz ジャストプラン(上り特化)」が用意されています。
| プラン | ドコモ | KDDI | ソフトバンク |
|---|---|---|---|
| 上り100GB | 2,980円/月 | 2,980円/月 | 2,980円/月 |
| 上り200GB | 5,400円/月 | 5,400円/月 | 5,400円/月 |
| 上り300GB | — | 7,900円/月 | 7,900円/月 |
| 上り500GB | 12,800円/月 | 12,800円/月 | 12,800円/月 |
| 上り1000GB | 25,500円/月 | — | — |
金額はいずれも税別です。通常プランとIoTBiz ジャストプラン(上り特化)は料金の考え方が異なるため、同じ容量でも単純比較はできません。上り特化プランは上り専用デバイスでの利用を前提に提供されます。
楽天MNO通常プランも用意されており、データ(常時200kbps)と1GBが320円/月、10GBが850円/月、50GBが3,200円/月です(税別、楽天モバイルエリア内)。
固定IPオプションは取り扱いがありますが、在庫が変動するため提供可否と料金はお問い合わせください。プランの選定や見積もりも含めて、以下から相談できます。
Cam Cast Mobile
株式会社キャムキャスト7が提供する法人向けのモバイルデータ通信サービスです。もともとライブ配信やイベント現場の中継を手がけてきた映像系の会社で、そのノウハウを踏まえて「上り無制限」を打ち出しています。
NTTドコモ網を利用し、LTEと5Gのどちらかを選べる形で提供されています。主な特徴は次のとおりです。
・上り方向のデータ容量と速度に制限を設けない構成
・1年契約コース・2年契約コースの年額制に加え、短期レンタルにも対応
・SIM単体の契約と、対応ルーターをセットにした契約の両方を用意
・実際の利用環境で1週間試せる無償トライアルを提供
・導入回線1,000件以上の実績
固定回線を引けない現場や、仮設の回線をすぐに用意したいケースで採用されているサービスです。SIMのみの年額料金は、1年契約コースが110,000円、2年契約コースが153,000円です(いずれも税別)。SIM+対応ルーターのプランは1年131,000円、2年174,000円(税別)です。短期利用については公式サイトで条件を確認してください。
Starcom Mobile
スターコミュニケーションズ株式会社が提供する、上り回線に特化したアップロード専用SIMです。映像伝送や監視カメラ用途を想定して設計されており、法人契約限定で提供されています。
回線はDコース(ドコモ)、Aコース(au)、Sコース(ソフトバンク)から選べ、大容量向けのUコースも用意されています。運用面では次のような特徴があります。
・下り帯域を抑えることで、上り中心の用途に合わせたコストに設定している
・前月の余りパケットは翌月に繰り越され、契約者全体の共用パケットとしてシェアされる
・専用の管理サイトから日次の使用量を確認できる
・容量を使い切ったあとも最大128kbpsで通信を継続できる
・固定IPオプションに対応(固定IPを付与した回線は共用パケットシェアの対象外となり、固定IP回線どうしでのシェアになる)
・デモ用SIMの手配に対応(1週間程度)
Dコース・Aコース・Sコースはいずれも月間50GBで、SIMのみ4,800円/月(税別)です。契約事務手数料は3,500円(税別)、5Gオプションは200円/月、固定IPオプションは1,000円/月です。最低利用期間の制限はありませんが、1年以内に解約する場合は解約手数料3,500円(税別)がかかります。常時接続や大量通信を前提とする場合は、各コースの通信条件を事前に確認してください。
低容量・長期・低コスト向けのおすすめIoT SIM 5選
ここからは、1台あたりの月間データ量は多くないものの、台数を多く並べる、あるいは長期間そのまま動かし続ける用途に向いた5サービスを紹介します。スマートメーター、環境センサー、位置トラッカー、死活監視などが該当します。
1NCE
ドイツテレコムの支援を受けて設立されたIoT専業のMVNOで、日本国内ではソフトバンクが法人向けに取り扱っています。料金プランを1つに絞り込み、月額課金そのものをなくしたのが最大の特徴です。
「IoTフラットレート」は、通信料2,000円(税抜)とSIMカード代の一括払いで、最長10年間利用できるプリペイド型のプランです。含まれるのはデータ500MBとSMS 250通で、これは月あたりではなく10年間の合計です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 一括2,000円(税抜、最長10年・月額なし)+SIMカード代 |
| 含まれる容量 | データ500MB + SMS 250通(10年間の合計) |
| 追加チャージ | 2,000円/回(データ500MB+SMS 250通を追加)。回数制限なし、自動チャージ設定も可能 |
| SIMカード代 | IoT SIM Card Business 200円 / Industrial 300円 / チップ型(eSIM・MFF2)400円 |
| 通信速度 | 最大1Mbps(ベストエフォート) |
| 対応規格 | 2G / 3G / 4G / LTE-M / NB-IoT |
| 対応エリア | 170以上の国と地域(ローミング追加料金なし) |
| 付帯機能 | カスタマーポータル、OpenVPN、REST API、1NCE OS、Plugins、Freedom to Switch(eUICC) |
月次の請求が発生しないため、機器の販売価格に通信費を織り込んでしまう設計が取りやすく、輸出向け機器や多国間の遠隔監視とも相性が良いサービスです。一方で10年合計500MBという枠は、画像を送るような用途にはまず足りません。定期的な状態通知やアラート送信に用途を限定できるかが判断の分かれ目になります。
ロケットモバイル
株式会社IoTコンサルティングが運営するMVNOで、低速無制限の「神プラン」と、カメラ向けの上り専用プラン群という2つの方向で法人利用に対応しています。
神プランは上下最大200kbpsという低速ながら、データ通信が無制限で月額298円(税抜)です。太陽光発電の遠隔監視のように、小さいデータをこまめに送り続ける用途では十分な性能をきわめて低いコストで確保できます。
一方、上り専用プランは映像伝送向けに複数系統が用意されています。代表的なものは次のとおりです。
| プラン系統 | 回線 | 月額料金(税抜) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ロケットモバイルZ上り特化 | ドコモ | 上り3GB 700円 / 20GB 1,480円50GB 2,980円 / 200GB 5,980円 | 法人コンソール連携あり。固定IP対応。納期は約2〜3営業日 |
| Rプラン上り専用 | 楽天 | 上り3GB 400円 / 30GB 940円100GB 1,840円 / 400GB 6,440円 | 下りは常時最大200kbps。法人コンソール連携あり |
| 低容量上り専用 | ドコモ | 上り3GB 555円 / 20GB 1,480円 | 超過後128kbps。納期は約5営業日 |
| 大容量上り専用 | ドコモ | 上り50GB 3,000円 / 100GB 3,400円200GB 6,000円 | 超過後256kbps。400GB以上は要相談。納期は約14営業日 |
| 大容量Sプラン | ソフトバンク | 50GB 2,500円 / 100GB 2,980円 | 12か月の最低利用期間あり。固定IPは利用不可 |
新規契約事務手数料は3,400円(税抜)で、大容量Sプランのみ0円です。1枚から発注でき、月間総量規制や3日間制限は設けられていません。ただし大容量Sプランには12時〜13時と16時〜24時に最大6Mbpsの速度制限があります。
上り専用プランには下り利用量の目安が設定されており、これを超えると事前通知のうえで対応を求められる場合があります。管理画面からの操作や更新を頻繁に行う想定なら、事前に確認しておくべき条件です。
BIGLOBE biz IoT
ビッグローブ株式会社が法人向けに提供するIoT/M2M用途のSIMサービスです。「低速・低容量」「上り下り高速」「上り高速・下り低速」の3種類で、100MBから300GBまで13のプランを揃えており、容量帯の刻みが細かいのが特徴です。
回線はタイプD(ドコモ)とタイプA(au)から選べます。データSIM(SMSなし)の月額料金は次のとおりです。
| プラン名 | データ通信容量 | 月額料金(税別) |
|---|---|---|
| 0ギガプラン | —(データ通信不可) | 200円/月 |
| 低速・低容量 100MB | 100MB/月 | 400円/月 |
| 低速・低容量 500MB | 500MB/月 | 450円/月 |
| 上り高速・下り低速 10GB | 10GB/月 | 1,500円/月 |
| 上り高速・下り低速 40GB | 40GB/月 | 3,250円/月 |
| 上り高速・下り低速 70GB | 70GB/月 | 4,750円/月 |
| 上り高速・下り低速 100GB | 100GB/月 | 6,250円/月 |
| 上り高速・下り低速 200GB | 200GB/月 | 11,000円/月 |
| 上り高速・下り低速 300GB | 300GB/月 | 15,500円/月 |
| カメラ向け上り大容量 | 300GB超 | 要問い合わせ |
0ギガプランは、SIMを納品してから実際に通信を始めるまで期間が空くケースや、特定の時期しか通信しないケースを想定したものです。マイページからプラン変更すれば翌月から通信できるようになるため、大量導入の際に待機コストを抑えられます。
上り高速・下り低速プランの通信速度は、タイプDで上り最大131.3Mbps・下り最大256kbpsです。契約期間の設定はなく、解約時の契約解除料もかかりません。ドコモ回線のデータSIM(SMSなし)または音声通話SIMなら、全プランで5Gを追加料金なしで利用できます。
なお、タイプA(au回線)ではデータSIM(SMSなし)の提供がなく、SMSありのプランになります。この場合は月額が数十円から数百円上がるため、見積もり時に確認してください。
IoT・M2M向け格安SIMならBIGLOBEモバイル|BIGLOBE biz.
IIJmio IoTサービス
株式会社インターネットイニシアティブが提供するIoT向けSIMです。IIJは2018年3月にNTTドコモのネットワークを利用した国内初のフルMVNOとなった事業者で、SIMの発行や停止を自社で完結できる強みを持っています。
プランは、年額でまとめて契約する「いちねんプラン」と、上り方向のみ高速な「上り高速プラン」の2系統です。
| 項目 | いちねんプラン | 上り高速プラン S | 上り高速プラン M | 上り高速プラン L |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 660円 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
| 基本料金 | 年2,640円 | 月748円 | 月1,320円 | 月2,398円 |
| 高速データ量 | 100MB/月 | 3GB/月 | 6GB/月 | 12GB/月 |
| 超過時 | 通信不可 | 最大48kbps | 最大48kbps | 最大48kbps |
金額はすべて税込です。初期費用とは別に、SIMカード発行手数料220円/枚がかかります。上り高速プランの通信速度は上り最大131.3Mbps・下り最大48kbpsで、S・M・L間のプラン変更は翌月1日から適用されます。追加クーポンは220円/100MBで購入できます。
注意しておきたいのは、このサービスでは1契約あたりSIMカードが1枚で、追加ができない点です。SMSと音声通話の機能もありません。そのため数十枚単位の量産展開には向かず、機器の動作検証や少数台での運用に用途が絞られます。まとまった枚数が必要な場合は、IIJmio IoTパートナープログラム側の窓口に相談することになります。
docomo IoTスターターSIM
NTTドコモが提供し、NTTドコモビジネス株式会社(2025年7月にNTTコミュニケーションズから社名変更)が販売する、期間限定のプリペイド型SIMです。後述する「docomo IoT回線管理プラットフォーム」を最大180日間試せる位置づけで、本格導入前の検証に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金(税込) | 150MBプラン 5,500円 / 1GBプラン 6,600円 |
| 利用期間 | 180日(期間内でも容量到達時点で利用終了) |
| 提供機能 | 国内データ通信(LTE)、docomo IoT回線管理プラットフォームの回線管理機能 |
| 利用条件 | IoT用途の法人名義のみ。020番号での払い出し |
| 制限 | SMS・音声・国際ローミングは利用不可。容量の追加購入とプラン変更は不可 |
| 配送 | 申し込みから最短10日程度 |
プリペイド型なので、通信容量を超過して想定外の請求が発生することがありません。検証が終わったあとはSIMカードを差し替えずに月額プランへ移行できるため、機器側の再設定が不要な点も導入の負担を下げます。
ただし一度開通すると、利用期間の終了または容量の消化までは月額プランへの移行も解約もできません。検証スケジュールを決めてから申し込むのが前提のサービスです。
閉域接続・固定IP・運用管理に強いおすすめIoT SIM 4選
最後に、通信費の安さよりもセキュリティや運用性を優先したい場合の4サービスを紹介します。インターネットを経由しない経路での接続、固定グローバルIPの割り当て、専用の管理コンソールといった要素が判断軸になります。
docomo business SIGN
docomo business SIGNは、NTTドコモビジネスが提供し、設備監視や遠隔制御など幅広い用途で多くの法人に採用されているIoT SIM・基盤サービスです。
脅威検知・遮断機能や閉域接続に対応しており、セキュリティ面を重視したい場合に特におすすめできます。
特徴
①特許取得済みの脅威検知・遮断機能
悪性サーバーとの通信やマルウェアをリアルタイムに検知し、確認結果に応じてSIM単位で遮断できます。
②SIMの一元管理
SIGNコンソールでSIMの状態を一元管理でき、死活監視や位置情報の取得、不正なSIM入替の検知にも対応します。
[料金]
容量に応じた料金体系で、低容量なら月額数百円から(初期費・システム構築費・機器費は別途)
docomo business SIGN
docomo IoT回線管理プラットフォーム
NTTドコモが提供元となり、NTTドコモビジネス株式会社が販売するIoT向けの回線管理サービスです。回線そのものに加えて、可視化、運用の自動化、サポートを一体で提供する上位サービスにあたります。
主な機能は次のとおりです。
・管理画面(Control Center)から回線の状態や接続状況を常時把握でき、通信不具合の原因を切り分けやすい
・一定時間通信がない場合などの条件で通知やアクションを発火させるイベントルールを設定できる
・APIによる自社システムとの連携に対応
・eSIMソリューションを用意しており、複数国にまたがる展開にも対応できる
料金は要件に応じたカスタムメイドで、個別見積もりとなります。数千回線規模で高い信頼性が求められる本番運用や、エンドユーザー向けのサポートまで含めて外部に任せたいケースに適した選択肢です。
docomo IoT回線管理プラットフォーム|NTTドコモビジネス
さくらのセキュアモバイルコネクト
さくらインターネット株式会社が提供するIoT向けSIMサービスです。1回線あたりの基本料金をきわめて低く抑えつつ、専用のモバイルゲートウェイを経由してインターネットを通さずにさくらのクラウドへ直接つなぐ構成を取れるのが特徴です。
料金は初期費用と月額固定費、データ通信料の3つで構成されます。
| 区分 | 項目 | 料金 | 単位 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | SIM(カード/チップ) | 2,200円 | 枚 | マルチサイズSIM/チップ型MFF2 |
| 月額費用 | SIM基本使用料 | 13円 | SIM・月 | 通信実績がない場合は課金なし |
| 月額費用 | モバイルゲートウェイ利用料 | 4,400円 | プロジェクト・月 | 最大1万枚のSIM登録、ソフトバンク回線500MB/月を含む |
| 月額費用 | 回線維持手数料 | 110円 | SIM・年 | 12か月連続で通信実績がないSIMのみ課金 |
データ通信料は従量課金で1MBあたり6円、まとまった量を使う場合は10GBのデータパックを33,000円/月で購入できます(ソフトバンク回線・KDDI回線)。KDDI回線では同一プロジェクト内でSIM間のシェアが可能ですが、余剰分の繰り越しはできません。解約手数料・事務手数料はなく、最低利用期間の設定もありません。
SIMの登録と削除をコントロールパネルから即時に行えるため、盗難時にすぐ止める、稼働していない期間は登録を外して基本料金を発生させない、といった運用ができます。数百から数千台の端末を一括で収容する前提の設計で、工場設備やインフラ監視のような全社的なIoT化プロジェクトと相性の良いサービスです。
SIMカードと通信料を最大3か月・合計2万円まで無料で試せるキャンペーンも用意されています。
IPSIM(イプシム)
WITH Networks が提供する、固定グローバルIPアドレスの割り当てを前提としたIoT向けSIMサービスです。ドコモ回線を利用し、法人向けには「イプシム for Business」として提供されています。
SIM1回線ごとに固定IPを割り当てられるため、遠隔地の装置に対してサーバー側から直接アクセスできます。リモートメンテナンスや、現場のゲートウェイをクラウドから見に行く構成が前提の案件に向いています。月額料金は次のとおりです。
| プラン | 基本料金 | 固定IP利用料 | 月額合計(1枚目) | 容量・速度 |
|---|---|---|---|---|
| 無制限プラン | 490円 | 1枚目500円2枚目以降450円 | 990円(税込1,089円) | 送受信 最大200kbps |
| IoTプラン(100MB) | 550円 | 同上 | 1,050円(税込1,155円) | 受信最大450Mbps / 送信最大50Mbps超過後は送受信最大200kbps |
| 1GBプラン | 690円 | 同上 | 1,190円(税込1,309円) | 同上 |
| 3GBプラン | 830円 | 同上 | 1,330円(税込1,463円) | 同上 |
| 5GBプラン | 1,190円 | 同上 | 1,690円(税込1,859円) | 同上 |
| 7GBプラン | 1,590円 | 同上 | 2,090円(税込2,299円) | 同上 |
| 10GBプラン | 2,090円 | 同上 | 2,590円(税込2,849円) | 同上 |
金額は特記のない限り税抜です。初期費用は1枚あたり3,894円(初期登録費用3,000円、SIMカード発行費用394円、IPアドレス割当費用500円)です。同一ユーザ名で複数枚契約すると2枚目以降が50円/月引きになり、途中でIPアドレスが不要になった場合は動的プライベートIPへ変更することで利用料を止められます。
データ容量が不足した場合は1GBあたり1,000円でチャージでき、有効期限は3か月後の月末です(無制限プランを除く)。プラン変更手数料は無料で、翌月1日から適用されます。法人は同一ユーザ名で100枚まで契約でき、10枚以上は個別見積もりに対応しています。
なお、SMSオプションは新規申し込みの受付が終了しています。SMSによる制御や通知を前提にする場合は他のサービスを検討してください。
料金・プラン|固定IPアドレスSIMイプシム for Business
企業規模・導入フェーズ別のおすすめ
同じ用途でも、検証段階なのか本番運用なのか、何回線を扱うのかで最適な選択は変わります。フェーズ別に整理します。
PoC・少数検証の段階
この段階で重視すべきは、初期費用の低さと、やめやすさです。年単位の契約を結んでしまうと、検証結果が芳しくなかった場合に無駄なコストが残ります。
プリペイド型で期間が区切られている docomo IoTスターターSIM は、この用途にそのまま合致します。1枚だけ試したい場合は IIJmio IoTサービス、SIMの状態を細かく切り替えながら試したい場合は SORACOM が扱いやすい選択肢です。テストSIMを無償で貸し出しているサービスを使えば、購入前に実測できます。
数十〜数百回線を運用する中小企業
この規模になると、回線単価の差が年間コストに直結してきます。同時に、どの回線が止まっているかを把握する手段も必要になります。
上り中心のカメラ用途なら、mineo BiZ M2Mアクセス、IoTBiz SIM、BIGLOBE biz IoT、ロケットモバイルの上り専用プランが候補です。いずれも1回線から契約でき、契約期間の縛りがないか短いため、段階的に増やしやすい構成です。低容量のセンサーを多数並べるなら 1NCE の長期プリペイドや、ロケットモバイルの神プランがコスト面で有利になります。
納品から稼働までのタイムラグが読めない案件では、BIGLOBEの0ギガプランや mineo の在庫戻しのような、待機時のコストを下げる仕組みがあるかを確認してください。
数千回線規模の全社展開
大規模展開では、回線単価よりも運用の自動化とサポート体制が効いてきます。1回線あたり数十円の差より、障害切り分けにかかる工数のほうが大きなコストになるためです。
docomo IoT回線管理プラットフォームは、可視化・イベント通知・API連携・サポートまでを一体で提供しており、この規模を前提に設計されています。自社クラウドへ直接収容したい場合は、さくらのセキュアモバイルコネクトのようにゲートウェイ単位で課金し、SIM側の基本料金を極小化する構成が向いています。SORACOM も、ネットワークサービス群を組み合わせることで同等の構成を取れます。
導入前に確認しておきたい5つのこと
最後に、比較検討の最終段階で見落としやすい確認事項を挙げます。
1つ目は、下り方向の実際の使い方です。上り優先プランは下りが256kbps前後に絞られるため、ファームウェア更新や遠隔からの設定変更にかかる時間が問題にならないかを確認してください。サービスによっては下り利用量に上限の目安が設定されており、超えると対応を求められる場合があります。
2つ目は、機器側の対応バンドと通信方式です。3G停波が完了した現在、LTE対応と書かれていても対応バンドの組み合わせによっては想定した場所でつながらないことがあります。テストSIMやデモSIMで、実際の設置場所に近い環境を確認するのが確実です。
3つ目は、納期です。大容量プランほど発注から着荷までの日数が長くなる傾向があり、2週間前後かかるものもあります。工事日程が先に決まっている案件では、この点が採否を分けることがあります。
4つ目は、休止・解約の手続き条件です。月中の解約でも月額が満額発生する、解約の申し込み締切が毎月20日といった条件は各社で異なります。回線を入れ替えながら運用する前提なら、事前に整理しておくべき項目です。
5つ目は、料金の税表記です。IoT向けSIMのサービスは税抜表記と税込表記が混在しており、比較表を作る際に取り違えると1割近い差が出ます。見積もりを並べるときは表記を揃えてください。
まとめ
IoT/M2M向けSIMは、通信の向きと量に合わせて料金体系そのものが分かれているため、「安い順」に並べても選定は進みません。上り中心か下りも使うか、1回線あたり月にどれだけ通信するか、何回線を何年運用するか、という3点を先に固めることで、候補は数社まで絞り込めます。
そのうえで、固定IPや自社ネットワークへの直接接続といったネットワーク要件、管理コンソールやAPI連携といった運用要件を重ねていくと、実務で使えるサービスが残ります。2026年3月の3G停波完了により、機器側の対応方式を確認する重要性も以前より高まりました。
株式会社CoeNovaが提供するIoTBiz SIMは、4キャリアに対応し、1回線からの契約とテストSIMの貸し出しに対応しています。カメラやサイネージなど上り中心の用途で、まず自社機器との組み合わせを確かめたい場合はお気軽にご相談ください。